【時給制】とは、1時間を計算単位として定められた額(時給)を支給する給与形態です。
時給に労働時間を乗じて、賃金が計算されます。
- (例)時給1,000円で10日間(1日8時間)働いた場合、月給8万円を支給する。
目次
給与計算(時給制)の準備
変動項目
・残業手当
・深夜手当
・休日手当
手順1_固定項目を登録する
「マスタ設定[給与/賞与] > 給与項目」画面で、給与項目(固定項目)を登録します。
固定項目とは
-
今回は従業員の時給単価を設定するための項目です。
- このページでは、固定項目で作成した時給単価を計算式に用いて説明しています。
- 給与明細レイアウトに登録する給与項目は、STEP2の変動項目です。STEP1-❶で登録する固定項目は給与明細には入れない項目です。STEP1-❷の従業員画面で利用します。
・時給単価
手順2_変動項目を登録する
手順1と同じ画面「マスタ設定[給与/賞与] > 給与項目」で、給与項目(変動項目)を登録します。
ここでは、時給単価×労働時間で計算される基本的な計算式を登録しましょう。
※固定項目の給与項目名[時給単価]は、手順1で登録した給与項目名に置き換えてください。
- 時給制の残業計算などその他の計算式例はこちらをご覧ください。
・基本給
[時給単価]*[労働時間]
変動項目について
- 変動項目設定の枠内に、会社が登録した「固定項目」、アルテミスで用意している「集計区分」をプルダウンから選択または手入力して、計算式を作成します。
- 計算式では、足し算(+) 引き算(-) 掛け算(*) 割り算(/)を使用してください。
- このページで計算式に利用している[一日の所定労働時間]は、従業員の所属している事業所に登録された所定労働時間を見ています。事業所の所定労働時間と実際の所定労働時間が異なる場合は、固定値(8など)を計算式に入力してください。(例)残業手当:[時給単価]*[法定外労働時間]*0.25
手順3_レイアウトに変動項目を登録する
「マスタ設定[給与/賞与]>給与明細レイアウト」画面で、時給制給与計算用の給与明細書レイアウトを登録します。
手順2で登録した変動項目を給与明細レイアウト(支給額)に入れます。
手順4_従業員の単価を登録する
従業員に手順3で登録した給与明細レイアウトと【時給単価】を設定します。
「マスタ設定[基本] > 従業員」画面 へ移動します。
対象の従業員の更新画面(又は新規作成画面) を開き、給与情報タブに進みます。
少し下にスクロールしてレイアウト外の給与項目に項目名【時給単価】を選択し金額を入力します。
給与項目画面で「固定項目」で登録した項目が選択できます。
※入力ができましたら必ず最後のタブまで進み、更新ボタンを押してください。
これで設定は完了です。
「給与/賞与 > 給与明細書作成」画面で作成する給与明細は、設定した単価で自動計算されます。
|計算式の一覧
※固定項目の給与項目名[時給単価]は、手順1で登録した給与項目名に置き換えてください。
・基本給
[時給単価]*[労働時間]
- 有給休暇を基本給に含んで給与を支給する場合は以下の計算式で作成します。
([時給単価]*([労働時間]+[有給時間])+([時給単価]*[一日の所定労働時間]*[有給日数])
- 有給休暇は別の手当てとして支給する場合は以下の計算式で、基本給とは別に作成します。
([時給単価]*[一日の所定労働時間]*[有給日数])+([時給単価]*[有給時間])
・残業手当
[時給単価]*[法定外労働時間]*0.25
- 残業分以外の時給は、基本給で計算されているため、ここでは *0.25 を入力します。その他割増率も同様です。
・60時間超割増(60時間を超える時間外労働の計算)
[時給単価]*[60時間を超過した法定外労働時間]*0.25
- 50%以上の割増率になるため、残業手当の0.25と合わせて0.5になるよう設定します。
- ※中小企業は2023年4月から適応されます。
・深夜手当
[時給単価]*[深夜労働時間]*0.25
・休日手当
[時給単価]*[法定休日労働時間]*0.1
- 法定休日に出勤する場合割増率は35%ですが、その内25%は残業手当で計算されるため、休日手当としては10%(*0.1)を計算します。
・休業手当(使用者の責に帰す休業日)
[時給単価]*[一日の所定労働時間]*[休業]*0.6
-
休業中に支給する割合(6割以上)を入力します。
-
その他設定と注意事項:給与計算 休業手当の作り方
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